微笑みの国、タイ
タイの人たちの良い面と悪い面、1年で本当にいろいろ見てきた。
タイ人と接してきて感じたことをまとめる。偏見とか差別とか言われても知らん。私はこう感じているという日記。
タイは、遊びでくるのはいい国、微笑みの国、仕事で来るのは厳しい国だと思う。
自分の精神を優先する人が多い。怒られるのはとても嫌いなので、その場がどうにかなればいいと思う人が多く、その場しのぎの嘘をついたり、やるといってやらなかったり、よくある。
日本と同じハイコンテクスト文化なので、思ったことを言わないことが多い。最近は、日本も西洋文化の影響を受けて、年下年上関係なく意見を言う職場が増えてきていると感じているが(少なくとも私はそうしている)、タイは上下関係が日本よりきつく、年上の人にはほぼ意見をしない。
それがよくない方向に行くこともしばしば。上から言われたことに対して「イエッサー!!」しか言えないので、元気に返事してから、「日本人助けて~」と言ってくることも多い。
タイには、目上の人と、下の人を呼ぶ、それぞれの明確な呼称があり、それも上下関係がちがち文化を促進していると思う。
ピー 〇〇 といえば、〇〇の兄さん/姉さん
ノン 〇〇 といえば、〇〇(かわいい子分) みたいな感じになる。
この呼称で上下関係が決まるのだが、初対面の人で年齢がわからないときは、ノリで決まるらしい。そしてこの上下関係が決まってしまうと覆せないし、逆らえない。
日本では、上限関係というより、客とベンダー(メーカー)みたいな上下関係が多いが、タイはお客さんもうちの年配の営業のことをピー〇〇 と呼び、謎の上下関係が発生する。
年上は敬うべき!ということだ。
その思想自体は文化だしいいのだが、それで仕事上必要なディスカッションもできなくなるので、困ることがよくある。
加えて、うちの会社はタイ人が社長なので、もう大変!なのである。。(ここには書ききれない。)
あともう一つ気になる点が。思考が浅い人が多い気がする。もちろん深い人もいるけど、人口に対して、浅い人の割合は多く感じる。
細かい背景や事情を伝えても伝わらない。こっちが必死に説明しても、聞かない、文章読まない、理解しない。英語力とかの問題ではないと思う。
タイ語はとても単語が少ない言語で、すべての単語を単純に並べて話す。時制もない言語なので、過去なのか今なのか未来なのかもわからない。
こういった言語的背景が思考力につながっている気がしている。
例えば、ご飯を食べに行くであれば、 Pay Kin (パイ ギン)
パイ=行く、ギン=食べる 「行く食べる」になる。そこに時制や活用形は基本なく、文脈で判断するか、レオ という文末に置けば過去形になる言葉があるかどうかで判断する。
英語みたいに、現在完了形、現在完了進行形とか、ない。
物事を理解するときには母国語で考えると思うが、こういった背景と、タイの温かい気候が、すべてを「よくわからんけど、なんとかなるっしょ!」という方向に持っていってる気がする。
大丈夫大丈夫!という言葉は南国によくあるから、気候の性格への影響があるんだろうなと思う。なんくるないさー、マイペンライ!(ほかの東南アジアにも同じ意味の言葉あるらしい)
ここまでさんざんこき下ろしてきたが、いい面もある。
細かいことを気にしないので、人々が自由に服を着て、LGBTにも理解があり、自分を自由に表現できる雰囲気が保たれている。年齢・性別に関係なくミニスカを履くし、誰も気にしていない。
こういった自由な雰囲気は、好きな人にとってはとても居心地がいいと思う。タイに移住する人はこういう雰囲気が合うんだろうなと思う。
私はというと、年々「こうすべき」みたいな思考が強くなっているので、なかなかしんどいことが多い。小さいことは気にしなくなった(気にしてると禿げる)けど、やっぱり細かいストレスはたまる。私みたいな性格の人間は、日本の同調圧力とじめじめとした雰囲気の中で過ごすのがお似合いなんだと思う。
タイ人から見たら、日本人細かくてめんどくせーだろうなぁ。。。とも思う。
でも、日本企業を相手にしている以上は日本クオリティが求められるし、それを求めていくのが駐在員の仕事だと思っているので、頑張ろうと思う。
この駐在が終わったらきっと駐在はもうしない。孤独だから。
やっぱり友達の存在は偉大。
いつでも電話してくれる友達がいっぱいいるならいいけど、こんな年齢だとそんな友達ほぼいない。(というか私が遠慮して電話しない。)
孤独な駐在生活はあと2年。頑張ります。
作成時間:20分
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