私と鳩と網と
都市開発が進んだ今、自然との気共存は難しい。 現在、新しい住居では日々、鳩と格闘している。 入居してきた日に鳩が巣を作っていることが判明して以来、大家さんに鳩除けネットを張ってもらい、ベランダの手すりに鳩除けのとげとげをつけたりと、ずっと鳩と戦ってきた。 鳩はカラスほど賢くないので、対策がされていても、帰巣本能に従って帰ってくる。 最初こそネットで撃退できていたものの、最近長期で大阪に返っている間に、どうにかネットの隙間からベランダ内にもぐりこみ、巣を作り出していることに気づいてしまった。 この状態になると、ベランダの糞害がすごく、朝も鳩の鳴き声で起こされることになる。 今日の朝も、鳩の声で起床。疲れていたのに6時に起こされ、イラついて壁ドンならぬ窓ドン。最近の鳩は窓ドンぐらいでは飛んでいかないので、窓を開けて威嚇。 隣人が、私のことをどう思っているか心配ではあるが、この際そんなことは気にしていられない。 ただ、一時的に追い払っても、数時間後には帰ってきて鳴き続ける始末。 先ほどまたネットに入り込んで巣を作っているのを見つけてしまい、徹底的な鳩排除を決意した。 しかも、毎回しっかり番いで帰ってくるので更にイラつく。(これは個人的な八つ当たり) 私の敷地に愛の巣は作らせない。 すでに張ってあるネットのあらゆる隙間を目張りし、絶対に入ってこれないようにした。これでしばらくは大丈夫なはずだ。 鳩側からしたら、巣を作っているところに後から入居してきたのは人間(私)なので、不法侵入だと憤慨していることだろう。 ただ、残念なことに、人間(私)は土地の所有者と賃貸借契約を結んでいるので、法的には君たち(鳩)が不法侵入者なのだ。早く出ていきたまえ。 これは戦争だ。人間と鳩の。 どちらかが白旗を上げるまでこの戦いは続く。 鳩が平和の象徴とは、よく言ったものだ。それなら今すぐ白旗をもって謝りに来てほしい。 申し訳なかったでポッポー。 お昼休みの時間を割いてでも、この決意は伝えたかった。 私は君たちには屈しない。 作成時間:10分 (せっかくなのでタイトルはある作品を文字ってみたが、ネタがあふれそうだったので説明は割愛)