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私の鼻があと1cm高かったとしても世界は変わらない

 唐突だが、私は「自信満々自撮り人間」が苦手だ。 幸い(?)仲のいい友人にはいないが、世の中には「私かわいい(かっこいい)でしょ?」と言わんばかりの顔で、自撮りをSNSにあげる人間がわんさかといる。 基本的にそういう人は苦手なので、そういったアカウントは見ないようにしているが、Twitterの謎おせっかい機能「フォローしている人がいいねした投稿をタイムラインに流す」という仕様のせいで、Twitter趣味アカウントには自撮り女が溢れかえっている。 なぜ苦手なのか、その答えは明白で、自分自身の容姿にコンプレックスを抱いているからだ。 TLを見ていると、世の中にはこんなかわいい女の子ばかりなのか、と絶望したくなるが、その実態はアプリの加工漬けにされた女子たちであることは分かっている。 一昔前は、アプリの加工なんてなくて、せいぜいプリクラでどれだけ盛れるかということに執着するくらいだった。容姿コンプレックスだった私も例に漏れず、濃いめの化粧で盛りにいったものだ。あの時は、限られた時間の中で、友人とわいわいしながら落書きをしたり、うまく映らなかったプリをネタにしたり、そういった時間込みで楽しんでいた気がする。プリクラは嫌いではなかった。 ただ、現代の加工アプリは、とても苦手だ。カメラに映る自分は全く自分ではなく、輪郭・目の大きさ・鼻の高さ 全部自由に心行くまで加工することができる。自分の理想形に時間をかけて自分の虚像を近づけることができるのだ。 巷の加工女子たちは、時間をかけて加工した私と、鏡をみた現実の私、見比べて辛くならないのだろうか。私には無理だ。耐えられない。 ある日、大阪の某テーマパークにいき、アトラクションを待っていたのだが、前の女子高生たちがしていたことはずっと「画像加工」だった。自分の顔面をアップにし、すごく器用に指先修正していく。しかも自分の写真だけ。 それ、君たちが各々がSNSに上げた写真見比べたら、顔ちゃう!ってなるやろ。と心の中で突っ込んでしまったが、きっとどの写真上げるかは打ち合わせしてるんだろうな。知らんけど。 ここまでこき下ろしてきたが、加工女子の名誉にかけて補足しておくと、加工してかわいい女の子は、そもそもかわいい。もっと自信を持ってほしい。自信は持ってほしいけど、SNSに顔面は上げるな。 …古くからの友人ならご存じかと思うが、私の容姿コンプレ